【術後662日】関東女子倶楽部対抗戦<予選>後編

前回倶楽部対抗戦の記事をアップしたわけですが、・・この話、果たしてみんな興味あるのかな?と疑問に思っていました。
まあ、自分が書き残したくて書いてるんで、皆さんの興味があるかどうかは二の次っちゃ二の次(←ひどい)なのですが。しかし、今朝、実母から「後編、まだなの?」とLINEで催促をもらいました。この世に1人でも記事を楽しみにしてくれてるなら頑張って書こうっと!と励みになりましたYO!

(前編に続く)
さて、そうこうしているうちに、選手たちが前半のホールを終了して上がってくる時間になりました。私達応援団は冷たい飲み物が入った保冷バッグや預かってた軽食(暑い日だったので傷んでしまわないようにクーラーボックスに保存してた)、バナナやオロナミンCを手に9Hもしくは18Hのグリーンで待機しているのです。

ところが・・・ここで私的には困ったことが。それは、「他の倶楽部の選手のユニフォームをチェックしてなかった」ってことです。身内しか見てなかった。これが何を意味するかというと、「この目の前の組が何組目でうちの選手がこの後何組で来るか?がわからない」ってことなんです。
目の前でどこかの組がパターしてるんですが、これ、どこの選手?これ、どの組?ってことです。はるか遠くのティーイングエリアで待ってる組のメンバーにうちの選手はいるのか?いないのか?を判断するためにはその「前の組」の構成とユニフォームを確認しておくべきだったのです。これは盲点!盲点過ぎる。スタートは時間通りに来るけどフィニッシュはまちまちなので、わかんないんですよ。
かーっ!しくった!
仕方ないので周囲の(他の倶楽部の)応援団の言葉に耳をそばだてます。「〇〇さん、イイ感じだね」「うわー△△さん、相変わらずいいアプローチしてるねえ」(ん?〇〇さんと△△さん・・(組み合わせリスト参照)あ、この組か!じゃ、Tさんは次の次の組ってことね)と無事情報をゲット。周囲にも「これ2組目みたいなんで、うちのTさんは次の次ですよ」なんてどや顔で解説したりして。ついでに「てことは、この真っ赤なウェアは〇〇カントリーなのね」「このシマシマは・・」と少しずつインプット。

とかやってるうちに、仲間の神様の1人の姿がティーイングエリアに!彼女のティーショットをはるか遠いグリーンの奥側から見守ります。「あ、最初に打つみたい(=前のホールで4人中最も良いスコアだったってことだから)。いいぞいいぞ」とか「おーいい所に打った!べスポジ!さすがあ」なんて彼女の一挙手一投足にこっちも一喜一憂。難しいミドルホールだったのですが、いい所から放った第二打は右のラフに。「ああッ!」とみんな悲痛な叫び。「で、でも彼女はアプローチ得意だから・・」と気を取りなしますが、そこからまさかのチャックり。全員「・・・・!」と息を呑みます。まさかのダブルボギー・・・。足を引きずるように悲しそうな顔で上がってくるTさんにみんな駆け寄ります。「お疲れ!」「・・・ごめん・・41・・・」と半べそのTさん。この倶楽部対抗は6人中、70台を何人出せるか?の勝負。エースのTさんとしては忸怩たる思いでしょう。最終ホールのダボが痛い。しかし私は知っています。この最終ホール難しく、て見てる限りパー獲ってる人ほとんどいないし!トリの人もいたし!なんなら、もっとの人もいたし!みんな絶対そんな良いスコアじゃないから!41は決して悪くないから!そう思うけどなにせ私は見習いの身。説得力皆無。あまり余計なことは言わず、そういうコメントはベテランIさんに任せます。

疲れているだろうTさんは気遣いの人(私にウィスキーボンボンをくれた)なので、そんな辛い状況でも私達応援団に気遣いしています。いいのに!そんなこといいのに!もっと自分の気持ちに正直にいて!とこっちがやきもき。
競技はスループレーなので、オロナミンCやバナナ、スポドリなどを渡したらすぐに一緒に反対側のINスタートに帯同していきます。着くとすぐにBACK9がスタート。なんと慌ただしい。
そんな状況でも冷静にナイスショットするさすがのTさんに全員「ナイスー!!」と叫んで、次の神様をお迎えに今度は18Hのグリーンに小走りで戻ります。スタートと違い、もしかしたら思ったより早くINスタート組は進んでるかもしれないから(もちろん数人は18Hに残してある)小走りです。

次の神様のスコアは40。このスコアに応援団に衝撃が走ります。彼女も70台マストの立場なので苦しそうです。その次の神様はうちのエース中のエース。彼女が37と聞いたときにはさすがの応援団も意気消沈。そうです。アンダーの世界が当たり前の神様達、特にこの2人がハーフでオーバーというのは想定外だったらしい。楽観的なIさんも「これは・・」と表情が曇ります。
その点、私は何せ初心者ですしこの競技会は初めてなのでこの状況がどれくらいまずいことなのか?がピンと来なくて、「このメンバーが叩くってことは、どう考えても他の人がスコア良いわけないじゃーん♪」なんてヘラヘラ思ったんですが・・応援団は浮かない顔。ええ?そうなの?

6名の選手が次々とハーフ上がってきて、そのたびに「お疲れ!」「みんな頑張ってるよ!」と声を掛けながら飲み物を渡します。そんな中「まずい!〇〇さんが6番ホールで足攣っちゃったらしい。誰か薬か漢方持ってる?」との情報。ええ!と思ったら(何でも持ってる)Iさんが「持ってるわよ!68番(芍薬甘草湯)!車にある!」と。「ゴルファーなら必ずもってるわよ!」だって。それをハーフターンで水と一緒に届けますが、顔をしかめて辛そうです。ただでさえ重苦しい雰囲気の上に、負傷者も出るなんて・・・

正直どんよりしている応援団。でも・・私にできることは何もないのです。(差し入れ用の)バナナ食べながら「大丈夫だと思うんだけどなぁ・・もぐもぐ」とヤキモキ(←してない?)するだけなのです。合間にランチに行くというスタッフに「私はバナナでお腹がいっぱいなんで、いいです」と断るほどバナナ食べすぎ。
全員がハーフ終了した段階で6名のスコアは(41,40,37,45,44,48)。ベテラン勢は「一応予想通過ラインが320として・・」とぶつぶつ計算してますが、他の組の情勢がわからないからこのスコアの位置づけがわからない。毎年と比較すると圧倒的に悪いらしい。

そうこうしているうちについに!メンバー達が最終ホールを上がってきました。前半41で半べそかいてたTさんですが、なんと後半は38!と目指していた70台で粘りました。さすがあ!なのです。調子が悪いと嘆いていた彼女ですが、実力のある人は、そういう中でもちゃんと粘りのゴルフができるんですよね。細身の彼女は遠めに見ても疲れ果て、よたよたしながら上がってきましたが、その姿は輝いていました。2番目の神様は前半40だったEさん。みんなが祈るように手を組んで見守る中、最終ホールはちょっと遠い所にパーオン。遠目からでもスネイクラインの超超ロングバーディパットを見事に沈め(観衆がうおおお~!と大歓声)後半見事パープレーでトータル76とナイスプレー。その次のエース神様もトータル75と3名70台。さすがにそんなチームはいないだろう、と予選突破は間違いないという雰囲気になりみんなの顔がやっと明るくなりました。

その後も続々メンバーがホールアウトしてきたのですが、んもうみんな疲れ果ててヨロつきながら、傾きながら私達を見つけて向かってきてくれます。ボロボロのその姿は輝いていて、もうなんちゅうか、アルマゲドンですよ。私の脳内にはエアロスミスが鳴り響き、後ろに真っ赤な爆発雲が見えました。待ってるメンバーやスタッフに抱き着いたり、みんなのスコアを計算してる紙をのぞき込んだり。誰かが「今のところ、70台出したのは4人しかいないみたい(ってことはそのうち3名が姉ヶ崎ってこと)」などと色んな嬉しい情報が入ってくる。みんなさすがに安心してニコニコしています。

アテスト会場では、スコア提出した傍からチームの点数が加算されていきます。私はグループラインに一刻も早く報告する義務があるので、それをのぞき込んでいたのですが、ほぼ1位確定しましたってところでチームで記念写真を撮ることに。旗を持って色んなフォーメーションやポーズで撮りました。
「2列になりましょう」ってなった時、「じゃあ70台(出した)の人は前に」と言われて70歳台のIさんが真っ先に前に出てきた時は一瞬の間が空き、「確かに!70代ですもんね!」と全員が大爆笑したのは本当に和みました。

選手のみんながお風呂に入っている間、私はファイナルデータが出るのをアテスト会場で見守ります。次々と他のクラブも全員がホールアウトし、スコアが確定していきます。蓋を開けてみれば、結局私達の姉ヶ崎はぶっちぎりの1位通過。2位になんと19ポイント差です。4名の合計スコアで19ポイント差ってことは・・・1人あたり5打近く差がついたってことです。すごくない?早速グループラインに速報を打ちます。みんなの「やったー!」のスタンプがひゅんひゅんと飛び交います。
75出した姉ヶ崎のエース神様がベストスコアだったのですが、いつもは絶対(ベストスコアは)アンダーだそうで、本人は「こんなスコアでは(ベストスコア賞)絶対無理だと思った」との談。
各クラブのトップ選手も撃沈しており、今回のセッティングの難しさを象徴していました。
いや~どうもみんなうまいと思ってましたが、ウチの神様達、圧倒的にレベルが高かったんだ・・・と改めてホレボレ。一球も打ってない私ですが、胸張ってチームウェアを見せびらかしながら無駄にクラブハウスやトイレを歩き回ったりして(「ザ・虎の威を借る狐」)神様達がお風呂あがってくるのを待ちます。

お昼ご飯をみんな食べてないので、どこかで軽く打ち上げを、ということになり、神様のうちの一人(子持ち)が「近くに”ビクドン”あるんだ!じゃあ”ビクドン”行こきたい!」と。ビクドン?・・”びっくりドンキー”の事でした。お母さまたちの専門用語で「ビクドン」って呼ぶんですね!勉強になります!メモメモ。みんなで「ビクドン」に集合して、ハンバーグやポテトお腹いっぱい食べながら健闘をたたえ合い、今後の決勝に向けて練習ラウンドの打ち合わせや前泊について話し合ったのでした。

次回の決勝は今回戦った6名の選手うち上位4名が出場。出場を逃した2名が補欠となるので私は(補欠としては)お役御免となります。でも今回のチームは8名って扱いになるので、決勝当日は会場に入って応援に来るように、とのことです。ラ、ラジャー!(仕事休むの、正直辛いんですけど何とか調整します・・)

こうやって各地区会場の予選を撃破した上位チームが決勝の地、あの井上誠一設計の名門コース「鶴舞カントリー(西)」に集合して戦うのです。きゃー!かあっくいいー!
関東地方のトップオブトップの選手達が大集合!個人戦とは違う、団体戦特有のプレッシャーを背負いながら相まみえるという、これまた一部の人だけが覗き見ることができる特別な世界。そしてこの栄誉は1年間語り継がれるのです。2年前と同じ、男女ペア優勝目指して(応援)頑張るぞー!
こういう試合に(補欠だけど)参加できる機会は滅多にないんで、また決勝の様子もリポートしたいと思います。

乞うご期待!(期待されてなくても、書く!)

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