【術後27日目】病理結果説明！

手術から約1か月が経過しました。もう日常生活ではほとんど不自由はありません。
途中にコロナを挟んだせいで、なんだか「がん患者」としての自意識が揺らいでしまっていますが、おかげさまで無事に通常運転（仕事）に戻ることができました。

さて、今日は術後の診察および術後の病理検査結果説明です。

「病理検査」とは、切除した組織（この場合は右乳房）を顕微鏡の検査に出して、病理の先生が、がん細胞の有無、広がり方、性質、組織型（種類のようなもの）、最終的にステージ（どれくらい進んでいたか）、ホルモン感受性など・・を調べてくれる検査です。ある意味、手術というのはただ「悪い所をとっちゃうぞ♡」ということだけではなく、この病理結果を得るために行うといっても過言ではないのです。病理診断は肝心カナメなので、外科関係の医師は病理の先生たちに頭が上がりません。

医師は、この病理結果をメインに、術後の方針（抗がん剤の要否やその種類など）や見通しについて決めていきます。
「本当にがんだったかどうか」は「がん細胞があるかどうか」で決まるし、「ステージ」は「どこまでがん細胞が広がっていたか」ということで決まるし、「抗がん剤が効くのか？」「ホルモン治療の方がいいのうか？」などは「がんの種類や性質」で決まるので、切除した組織の病理レポートという情報は不可欠なのです。なので、この結果を聞くまではちょっとだけドキドキしていました。

お久しぶりの乳腺外科部長のS先生にご挨拶。先週（コロナで）受診できなかったことを謝ります。
「早速病理結果ですが・・1mm程度の浸潤がありました。なので、最終診断はmicroinvasive Caということになります」とのこと。手術前は”非浸潤がん”という診断だったのですが、実際は”微小浸潤がん”だったと。
乳がんというのは乳管（乳汁を運ぶ管）の中に発生しますが、この管の中にとどまっている状態が”非浸潤がん（stage0)”です。術前はそういう診断だったのですが、実際に乳房を切除してすみずみまでよーく知らべたら1mmくらい管の外に広がっていた（浸潤）部分があったということで、最終診断（病期）はstage１、ということになりました。まあ、先生の話では「ほぼ0期に近い1期です」ということですし、全摘しているので放射線療法も要らないし、細かいこと（ホルモン感受性やHER２など、がんの性質）などを考慮しても、後療法は不要で治療としてはいったん終了ということになりました。

先生はちらっと創部をみて「あ、全然問題ないですね。もう何の制限もないので好きにやっちゃってください」ということなので、いよいよ本格的にゴルフ復帰に向けて始動していくぞ～！！
まあ、いったん乳がんになった人は、取ってない側の乳がん検診を定期的にする必要があるそうですから、それは忘れないようにしなくちゃですが、今回の乳がん手術（治療）としては一区切りとなりました。

ちなみに運動機能についてですが、もうほとんど自発痛はありません。腕もぐるぐる回しても大丈夫ですが、肘を強く後ろに引くような動作をすると、右脇（ブラでハミ肉になる部分）はやっぱりちょっと引きつれるような感じがあります。なので、左右は全く一緒ってわけにはいきませんが、まあ、ゴルフも出来そうな感じです・・？

入院中や術後にお見舞い送ってくださったり、術後、直接食材を差し入れしてくれたり、LINEやメールでのお気遣い、ブログへのコメント・・・など、この1か月、皆さんの暖かさが身に沁みました。チームオレンジを始め、多くの友人や家族に支えてもらってることに感謝できた1か月でした。
さてさて、今後はゴルフ場に戻るべく、頑張りますよ！！